自分専用のオンラインストレージが欲しい!
ということで、さくらのVPSに Nextcloud を構築してみたので手順の整理と備忘録をかねて記事にします。
また最後に(小規模な)ビジネス用途で利用する際のプランや、ストレージ選択についての考察も行っています。よろしければプラン選択の参考にしてください。
記事は長いので複数のページに分けて書いています。
- さくらのVPS 申し込みからSSH接続まで(このページ)
- ミドルウェアとNextcloudのインストールまで
- さくらのVPS×Nextcloudの考察
さくらのVPSを申し込む
さくらのVPS のページから利用したいプランを選択して申し込みます。クレジットカード払いを選択時は「2週間のお試し期間」が付与されるので少しお得に利用できます。
今回は1Gプランを選択。メモリ1GB、SSD50GBのプランを選択。最低予算でどこまで動くかチャレンジします。1Gプランの基本スペックは次表のとおりです。
項目 | 容量 | 備考 |
---|---|---|
CPU | 仮想2コア | – |
メモリ | 1GB | – |
ストレージ | SSD 50GB | 1,000円で100GBに変更可能 |
ネットワーク | 100Mbps共有 | 転送量無制限 |
ローカルネットワーク | 1Gbps共有 | – |
NIC | 3個 | – |
(システム構成についての補足)
今回は1台のホストに、Nextcloudの動作に必要なサービスを構築していきます。Nextcloudのデータ領域には、1Gプランでの基本ディスク50GBを使用します。(NFSをマウントすることも可能です)
Nextcloud の動作にはメモリは最低でも2GBは必要ですが、圧倒的にメモリが不足しているので、各ミドルウェアに最低限のチューンを実施します。
申し込みボタン押下後、すぐにゾーンとプランの選択画面が表示されます。2020年9月時点では、大阪第3ゾーンではストレージ増強オプションやNFS追加オプションは利用できないので、石狩/東京のどちらかがおすすめです。
分かりやすい申し込み画面。年間一括契約なら1か月分お安くなるようです。
申し込み完了後、すぐに利用することができます。新コントロールパネル(β版)は下画像のような感じで見やすく、サクサク動くので使いやすいです。
現行のコントロールパネルもサクサク動きます。2020年9月現在は現行コントロールパネルの方が設定可能な項目は多いようです。
初期のデフォルトOSには CentOS7 がインストールされていました。
rootアカウントのSSHログイン情報は、登録完了時のメールで送られてくるので、そのままSSHログインすることが可能です。
OSの再インストールは、サーバ情報の画面から簡単に行うことができるので、事前に準備されているテンプレートの中から、再度 CentOS7をインストールしました。インストールは5分程度で完了します。
OSの再インストールが完了したら、コントロールパネからVPSマシンを起動します。OS再インストール時に設定したrootパスワードでSSH接続します。
パケットフィルタリングの設定でSSHポートはデフォルトで解放されているので特に何もやる必要はないです。
なお、コントロールパネルからVNCコンソールを起動して接続することもできます。
SSHでのログインまでできたので、次はNextcloud の動作に必要なミドルウェアと Nextcloud 本体をインストールしていきます。